ぴあフィルムフェスティバル in 京都 2024
News
PFFとは?
ぴあフィルムフェスティバル(PFF)は、
"映画の新しい才能の発見と育成"をテーマにした映画祭
PFFは、"映画の新しい才能の発見と育成"をテーマに、当時、まだ観る機会の少なかったインディペンデント映画の面白さを広く伝えるため、1977年にスタートした映画祭です。
メインプログラムは、第1回より続く世界でも珍しい自主映画のコンペティション「PFFアワード」。入選者の中からは、後にプロの映画監督として活躍する人たちが180名を越え、若く新しい才能が集う場所として、広く認知されるようになりました。
コンペティション部門と同時に、国内外の多彩な映画を招待上映しています。 フランソワ・トリュフォー、ルイス・ブニュエル、侯孝賢、マキノ雅弘、ミヒャエル・ハネケ、テオ・アンゲロプロス、ロバート・アルトマン、ダグラス・サーク、クリント・イーストウッド、大島渚、若松孝二、羽仁進、サミュエル・フラー、ロバート・アルドリッチ、ナワポン・タムロンラタナリット、ピエル・パオロ・パゾリーニといった監督の特集企画を組むなど、"映画祭ならでは"の企画を続けています。
2024
PROGRAM
京都限定6企画を含む、つくる人と観る人のための23作品を紹介します。
自主映画をより多くの方々に届けてきた「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」は、日本映画はじまりの地・京都でしかできない「高校生企画」を、今年の特別企画として展開します。
ワークショップから生まれたふたつのプログラム「高校生8ミリフィルムに出会う」 「21世紀の高校生」、そして、8ミリフィルムでの映画づくりの楽しさが溢れる『Single8』の特別上映。コンペティション部門の「PFFアワード2024」作品もあわせ、10代の映画を是非体験してください。
映画が星の数ほどある現在、配信やソフトの見つからない「ここだけで出会える映画」をお届けするのも「映画祭」の使命です。スクリーンでの一期一会にご期待ください。
日 程 | 2024年11月9日(土)〜17日(日) 2024年11月9日(土)〜17日(日) *11日(月)は休館 [9日間] *開場時間は上映時間の15分前です。 |
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会 場 |
京都文化博物館 アクセス |
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料 金 |
※障がい者・友の会・学生の方は、入場時に証明できるものをご提示ください。
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チケット購入方法 |
10月12日(土)10時より 販売期限:各上映開始時間まで 日時指定/整理番号付き自由席券 ※事前にインターネット購入か、セブンイレブン店内のマルチコピー機で購入後、発券したチケットをご持参の上でご来場ください。
[チケットぴあ購入方法] チケットぴあのホームページ、または、セブンイレブン店内のマルチコピー機で購入できます。
①インターネット購入 [会場でのチケット販売について] 会場窓口でも、上映日当日にチケットを販売いたします。販売枚数には限りがありますのでご了承ください。
※チケット購入方法に関するお問い合わせは、チケットぴあヘルプページ「ヘルプ検索」にてお問い合わせ内容に関連するキーワードをご入力いただき、該当のFAQをご確認ください。 |
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【コンペティション部門】
PFFアワード 2024
上映作品ラインナップ
- 11月10日(日)13:30~
『正しい家族の付き合い方』
監督:ひがし 沙優
(14歳/大阪府出身/中学生)
- 2024年/カラー/17分
- 監督・編集・演出・撮影:ひがし沙優/脚本・プロデューサー・演出・撮影:ヒガシ淳郎/撮影:比嘉千晶
- 出演:ひがし沙優、加瀬 百、小川あみ、内藤御子、ヒガシ淳郎
恐るべき中学生の自我大爆発!
酒浸りの父親と暮らす夢見る少女。彼女の思い描く理想の親子像はどこか歪。目の前の現実になす術も力もない少女は、それでも上を向く、そして外を向く...。最年少14歳の監督が描く、振り切ったテンションの一作。
ひがし 沙優
2009年、大阪府生まれ。中学生。女優活動と並行し、2022年から映画制作を始め、本作で9作目。スタッフ、キャストは家族中心で、撮影・編集はスマホで行う。YouTubeやゲームも大好きなインドア派。現在、新作を制作中。
『これらが全てFantasyだったあの頃。』
監督:林 真子
(27歳/兵庫県出身/会社員)
★審査員特別賞
- 2024年/カラー/72分
- 監督・脚本:林 真子/脚本・助監督:北林佑基/監督補佐・編集:松本佳樹/撮影:中村元彦/録音・整音:堀内萌絵子
- 出演:塚田愛実、町田英太朗、米良まさひろ、在原貴生、花純あやの
"創作"という狂気と凶器と狂喜
役者の夢を追うえみ。引っ越し中に見つけた脚本によって記憶の扉が開かれ、次第に虚構と現実の境界が曖昧になっていく。何層にも重なる物語は複雑に交差しながらも、夢見る主人公たちを応援するかのように爽快に広がっていく。
林 真子
1996年生まれ、兵庫県育ち。ヒッチコックの『レベッカ』で映画にハマる。大学はファッション学科に進むが、卒業後、大学時代の仲間と映像制作団体「世田谷センスマンズ」を結成。現在、美術部としても活動している。
- 11月9日(土)18:00~
『END of DINOSAURS』
監督:Kako Annika Esashi
(26歳/アメリカ出身/国連職員)
★審査員特別賞
- 2024年/カラー/28分
- 監督:Kako Annika Esashi/プロデューサー:宮田耕輔/脚本:片山 享、Kako Annika Esashi/撮影・カラーグレーディング:片山 享/録音・MA:杉本崇志
- 出演:Kako Annika Esashi、Shota Kurt John Imai/JAMIE BADCHILD、Leica Sasafu、柳谷一成、髙橋昌裕
恐竜の町で雄叫びを!
新幹線と恐竜の町・福井市に住む帰国子女のエイコは、和順な日本人に囲まれた平凡すぎる日常を漫然と生きる。アメリカ生まれの監督が、軽快で多国籍な語り口で、自身のアイデンティティーの探究をエネルギッシュに描く。
Kako Annika Esashi
1997年、アメリカ・マサチューセッツ州生まれ。自主映画の現場で映画づくりを学び、2020年から自らも制作を開始。本作は国連で働きながら完成させた。現在、ハワイで山火事を題材にドキュメンタリーを制作中。
『サンライズ』
監督:八代夏歌
(18歳/愛知県出身/愛知県立旭丘高等学校 美術科)
高校生監督による、瑞々しい独り言
映画への夢を諦められないヤシロ。"落としどころ"を見つけようとする日々、レンズを通せば生き生きとした世界が広がる。彼女は、諦めることを諦めた。POV撮影多用で自身の内面をストレートにぶちまけた、エネルギー溢れる決意表明。
八代 夏歌
2005年、愛知県生まれ。中学2年で相米慎二監督の『台風クラブ』に魅了され、愛知県立旭丘高校美術科に入学後、高校2年から映画づくりを始める。本作は3本目の監督作。卒業後、アルバイトをしながら新作を制作中。
『チューリップちゃん』
監督:渡辺咲樹
(22歳/宮城県出身/東北芸術工科大学 デザイン工学部)
- 2024年/カラー/18分
- 監督:渡辺咲樹
- 出演:佐藤ハイジ、井﨑 愛、山崎鈴花、藤澤侑生、サンキュータツオ
チューリップちゃん!レッツゴーゴー!
ちょっと変わった小学5年生・チューリップちゃんの夢は、"孫に還暦を祝ってもらうこと"。アニメーションならではの珍妙でオフビートな演出スタイルと卓越したワードセンスで、唯一無二の世界に引き込まれる。
渡辺咲樹
2001年、宮城県生まれ。東北芸術工科大学デザイン工学部の卒業制作として本作を制作。絵画を勉強したことはなく、水野健一郎氏の授業をきっかけに卒業制作でアニメを選んだ。現在、就職して東京在住。
- 11月10日(日)11:00~
『ちあきの変拍子』
監督:白岩周也、福留莉玖
(18歳、17歳/鳥取県出身/米子工業高等専門学校 放送部)
★映画ファン賞(ぴあニスト賞)
- 2024年/カラー/31分
- 監督・脚本・撮影・編集:白岩周也/監督・編集・撮影・制作進行・脚本:福留莉玖/脚本・撮影・記録・音声:富谷彩愛/音声・撮影・記録・編集:森灘 結/音楽:大倉拓真
- 出演:上阪彩子、葉狩羽流、靏亀琥太郎、德中美桜、平沢理緒
イマジナリーフレンドと決別したい!
自分を抑えて生きる女子高生・千秋と、彼女が創り出した春貴という人格。必死の我慢を邪魔されることに我慢ができなくなった彼女は、ついに"彼"を消し去ろうとするが...。カタルシスと喪失感と希望が背中合わせのスリリングな青い春の叫び。
白岩 周也
2006年、鳥取県生まれ。中学の頃からMVやCMに惹かれ、米子工業高等専門学校に入学後、物語のある作品づくりを始める。現在、映像系の学校を目指し、準備中。
福留 莉玖
2006年、鳥取県生まれ。米子工業高等専門学校放送部に在籍。助監督・制作進行だったが、白岩監督を手伝ううち共同監督に。本作は「部員みんなでつくりあげた」。
『I AM NOT INVISIBLE』
監督:川島佑喜
(21歳/東京都出身/武蔵野美術大学 造形構想学部 映像学科)
★グランプリ
- 2024年/カラー/24分<
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- 監督:川島佑喜/協力:Jonathan Reyes、Kiwie Kondo、Mai Pérez Yada
- 出演:Chie Kondo
"名もなき街"での自分探しの記録
"心が疲れた"監督が自身のルーツに迫るセルフドキュメンタリーは、フィリピンのスラム街でたくましく生きる人々の姿を捉える。同国でサバイブしてきた祖母の現実的な言葉に心が揺れながら、魂の"在り方"を力強く探究する。
川島 佑喜
2002年、東京都生まれ。父の影響で幼少期から映画好きに。中学高校と続けた油絵をやめ、現在は武蔵野美術大学映像学科に在籍。大島新氏の授業でドキュメンタリーに触れ、フィリピンで初めて自らカメラを回した。
『わたしのゆくえ』
監督:藤居恭平
(32歳/滋賀県出身/会社員)
- 2024年/カラー/23分
- 監督・脚本・編集:藤居恭平
- 出演:難波樹音、関戸健人、堀越夕香理
恋しい、寂しい、また恋しい
勤務先の探偵事務所で、ある男性の調査映像を編集する孤独な女性・難波。次の休日、彼女の足は男の住むマンションへ向かっていた。繰り広げられる人間ドラマはサスペンスかラブコメか。圧倒的な不穏さをたたえる一本。
藤居 恭平
1991年、滋賀県生まれ。京都芸術大学で高橋伴明氏らに学び、卒業後は助監督として活動。現在は会社員として働きつつ、家事育児の傍ら、映画制作を続けている。本作は下北沢映画祭コンペ部門にも選出された。
- 11月17日(日)17:00~
『Into a Landscape』
監督:山中千尋
(30歳/兵庫県出身/東京藝術大学大学院 映像研究科 アニメーション専攻)
- 2024年/カラー/2分
- 監督:山中千尋/プロデューサー:布山タルト/音響担当:森内慎之助、藤垣美南/音楽担当:一杉敏矢、森内慎之助
色彩と形態のせめぎ合い
水彩画タッチの魅力が凝縮された2分間の短編アニメーション。紙の上に創造された自然の美しさと圧倒的な力強さを畏敬の念を持って描き、抽象と具象を行き来していく。その麗しさが全編にわたって炸裂する曼荼羅。
山中千尋
1993年、兵庫県生まれ。幼少期、祖母の住む奈良の山野で遊んだ体験が原風景となり、創作へと繋がった。本作は東京アニメアワードフェスティバル等でも上映。現在、東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻に在籍。
『分離の予感』
監督:何 英傑
(25歳/中国出身/武蔵野美術大学 造形構想学部 映像学科)
- 2024年/カラー/64分
- 監督・製作・脚本・編集:何 英傑/製作:袁 鑠涵/撮影:苗 莊莊/照明:張 澤誠/美術:吳 詩瑤
- 出演:津隈もるく、伊藤 梢、大場みなみ、佐藤 駿
芝居の中で芝居をする...という芝居
映画のオーディションで初めて顔を合わせた男女は、台本に従って演技を始める。虚構と現実と、過去と未来が少しずつ混ざり合う様子を、コントラストの効いた画面構成と漂うカメラ演出で描き、洗練された作家性が溢れ出る。
何 英傑
1998年、中国桂林生まれ。武蔵野美術大学に入学後、写真、メディアアート、映画制作を学び、初の長編である本作は第35回東京学生映画祭にも選出された。現在、同大大学院の修士課程に在籍。
『あなたの代わりのあなた展』
監督:山田 遊
(28歳/東京都出身/劇団主宰)
★観客賞
- 2024年/カラー/18分
- 監督・脚本・編集:山田 遊/撮影:河野恭平/録音:野村 光/チケットデザイン:せきぐちはるか
- 出演:早川新之助、大宅聖菜
珍妙な会話が織りなす恋物語
マッチングアプリの待ち合わせをすっぽかされた男と、美術館デートをすっぽかされた女。2人は仕方なく"代わり"のデートを始めるが...。ミニマルな登場人物の遊戯のような会話劇で展開される、独特すぎる映画体験。
山田 遊
1995年、東京都生まれ。劇団「品川親不知」主宰。休業に追い込まれたコロナ禍にニューシネマワークショップへ入学、本作が卒業後初監督作品。劇団員が出演・音楽を担当した。小津安二郎記念蓼科高原映画祭にも入選。
- 11月10日(日)16:15~
『よそのくに』
監督:尾関彩羽
(21歳/愛知県出身/名古屋学芸大学 映像メディア学科)
- 2024年/カラー/9分
- 監督:尾関彩羽/プロデューサー:高島綾菜
- 出演:辻美莉愛、天木優花
音と画の"対位法"で描く出会いの機微
緑豊かな丘陵を包むのは、そこにはないはずの浜辺の響き。山であり海である、この不思議な空間で初めて出会った2人の少女がリコーダーで奏でる童謡。2つの世界を入れ替えた大胆な演出が、観る者を圧倒する。
尾関 彩羽
2002年、愛知県生まれ。名古屋学芸大学映像メディア学科で仙頭武則氏に学び、3年次作品として本作を制作。セリフを外し、画と音響で観せる演出に挑戦した。現在は、卒業制作作品『ぼくらの宇宙』を制作中。
『季節のない愛』
監督:中里有希
(22歳/山形県出身/東北芸術工科大学 デザイン工学部)
- 2024年/カラー/84分
- 監督・脚本・編集:中里有希/撮影:溝江楓花/劇中詩:鈴木ひかり/題字:安彦柳雪
- 出演:杏奈、愛甲奈美、吉田なおこ、鈴木由美子、小野魁斗
幸せになりたい2人は山を登る
それぞれ人生に傷付いてきた、同じ高校演劇部出身のノゾミとヨリコ。"あの時の約束"を果たすために山を登り、鳴らせば幸福になれるという鐘を探す。山と森を歩き続ける中年女性の姿に込めた、監督の願いが胸を打つ。
中里有希
2001年、山形県生まれ。東北芸術工科大学デザイン工学部映像学科に入学後、映画制作を始める。前作『水槽』でPFFアワード2022エンタテインメント賞を受賞。現在、東京藝術大学大学院映像研究科の脚本領域に在籍。
- 11月16日(土)16:30~
『アイスリンク』
監督:王 紫音
(23歳/中国出身/清華大学美術学院)
- 2024年/カラー/10分
- 監督・脚本・編集:王 紫音/音楽・音響効果:吳 宜瞳
摩訶不思議な中国式アニメーション
2人の若者がアイスリンクのオープンをお喋りしながら待っている。とめどなく溢れる不思議でオフビートな会話に、カラフルで奇天烈な動物や昆虫が乱れ飛ぶ、とても優しい白日夢。目にも眩しい大人の絵本。
王 紫音
2000年、 中国浙江省生まれ。清華大学美術学院の修士課程に在籍。幼少期より絵を描くことや映画に親しみ、学部時代からアニメ制作を始める。本作が初監督作品。現在、MV制作に携わりながら次作の脚本を執筆中。
『さよならピーチ』
監督:遠藤愛海
(22歳/静岡県出身/京都芸術大学 芸術学部 映画学科)
★エンタテインメント賞(ホリプロ賞)
- 2024年/カラー/124分
- 脚本・監督・編集:遠藤愛海/撮影:上原恭平/照明:飯島達都/録音:谷川央/助監督:山崎真理子
- 出演:向井彩夏、長谷川七虹、林ひより、倉田彩音、桃児
映画への愛が溢れる時...
ラストシーンがうまく演じられず悩む、主人公もも。演技の参考に、サイレント映画を上映すると、劇中の女優が突然スクリーンから飛び出してくる...。つくり手の瑞々しい悩みや葛藤を、自主映画の世界線で描いた青春賛歌。
遠藤愛海
2001年、静岡県沼津市生まれ。京都芸術大学映画学科で古厩智之氏に学ぶ。本作は卒業制作だが、撮影・編集・脚本推敲を繰り返すうち3時間の作品に。筋書きを大幅に見直し、124分となった。現在、同学科に在籍中。
- 11月17日(日)11:00~
『鎖』
監督:杜 詩琪
(25歳/中国出身/武蔵野美術大学大学院 映像・写真コース)
- 2024年/カラー/21分
- 監督・脚本・アニメーション・編集:杜诗琪/撮影:杜诗琪、马铭涵/イラスト:杜诗琪、郭月/音楽:王涵
ミソジニー社会で乱舞してみた
男尊女卑が色濃く残る中国の地方都市に、日本から里帰りした監督自身が、同国の結婚、出産、同性愛の在り方を探る。慣習という"鎖"をパフォーミングアートとアニメーションを駆使して描いた、切実で渾身の映像表現。
杜 詩琪
1998年、中国四川省生まれ。来日し、映画をつくる中で日本語を学ぶ。フランス留学も経験。本作は武蔵野美術大学映像学科の修了作品として、故郷に帰った際に制作した。同大大学院の映像・写真コースを卒業。
『さようならイカロス』
監督:田辺洸成
(20歳/福岡県出身/青山学院大学 総合文化政策学部)
- 2024年/カラー/107分
- 監督・脚本・編集:田辺洸成/原案:田辺洸成、関 翼、大田 健/助監督:関 翼
- 出演:大田 健、田辺洸成、稲葉釈阿、大野善徳、敦賀伶美
神も仏も知ったこっちゃない世界へ
無気力な青年ケンが、同じく無気力な女性との出会いを通して、同性愛、性虐待、貧困、暴力、死という薄皮1枚向こうのリアルを垣間見る。監督の心の叫びが全編にこだまし、目を背けたくなる現実を否応なしに叩きつける問題作。
田辺洸成
2003年、福岡県生まれ。小学生の頃から映画づくりを始め、高校時代に撮った『愛の惑星』(22)はTOHOシネマズ学生映画祭等で上映された。作品にはいつも友人が多く参加。現在、青山学院大学総合文化政策学部に在籍。
- 11月17日(日)14:15~
『松坂さん』
監督:畔柳太陽
(25歳/愛知県出身/フリーター)
★審査員特別賞
- 2024年/カラー/39分
- 監督・脚本:畔柳太陽/撮影:渡辺 亮/照明:町田智哉/録音:色川翔太/エンディングテーマ:Gateballers
- 出演:佐竹大樹、竹内かりん、川野邉修一、谷田部美咲、荒井典子
物語の中の女性への想い
執筆中の脚本にぴったりな"グラウンドでトンボをかける女性"と出会ってしまった青年・木嶋。淡い思いは台本を抜け出して現実と呼応を始める。見事なキャスティングと演出で獲得した"実在感"が、観客の心を揺さぶる。
畔柳 太陽
1998年、愛知県生まれ。大学卒業後、映画美学校に入学。初監督作『キックボード』(21)が学内で高く評価され、修了制作の本作はSKIPシティ国際Dシネマ映画祭、下北沢映画祭、北海道国際映画祭等にも選出。
増村 保造
1924.8.25-1986.11.23
山梨県出身。東京大学法学部卒。47年、大映に入社し助監督を務めながら東大文学部哲学科に再入学。52年、イタリア国立映画実験センターに留学。帰国後は溝口健二や市川崑に師事し、57年『くちづけ』で監督デビュー。『妻は告白する』(61) 『兵隊やくざ』(65)『陸軍中野学校』(66)など多岐にわたるジャンルで傑作を残し、大映黄金期を支えた。70年代歳以降はテレビ界にも進出し、「スチュワーデス物語」などを演出。71年の大映倒産後、独立プロ「行動社」を設立し、『曾根崎心中』(78)等の後期代表作を生み出した。生涯に残した監督作品は57本。享年62歳。
- 11月14日(木)16:00~
『親不孝通り』
- 1958年/白黒/80分
- 監督:増村保造/原作:川口松太郎
- 出演:川口浩、桂木洋子、野添ひとみ、船越英二
最愛の姉の為に復讐を計画する大学生と、その標的となる女学生。スピーディーで強烈なドラマに日本映画へのイメージが変わる傑作。
【招待作品部門】
映画編集者・
鈴木歓さんを偲んで
鈴木 歓
1954年、東京都生まれ。19歳で日活撮影所編集部に入社し、その後独立。若松孝二、小水一男、廣木隆一、石井聰亙、大友克洋などさまざまな監督作品の編集に携わり、中でも黒沢清監督とはオリジナルビデオ「勝手にしやがれ!」シリーズ、『打鐘 男たちの激情』(94)をはじめ、『CURE』(97)、『蛇の道』『蜘蛛の瞳』などで数多くタッグを組む。2011年からは京都芸術大映画学科で後進の指導にも熱意を注ぐ。近年の編集作品に『嵐電』(19/鈴木卓爾監督)、『痛くない死に方』(21/高橋伴明監督)など。2024年1月28日、逝去。
- 11月12日(火)18:00~
- 11月13日(水)14:30~
『蜘蛛の瞳』
1998年/カラー/83分
監督:黒沢 清
脚本:西山洋一、黒沢清
撮影:たむらまさき
美術:丸尾知行
音楽:吉田 光
編集:鈴木 歓
出演:哀川 翔、ダンカン、大杉 漣、菅田 俊、寺島 進
復讐の先にある"救い"と"絶望"
『蛇の道』の異色姉妹編。復讐を果たし、生きる目的を失った男は昔の同級生に誘われ、ある組織の殺し屋になる。だが、内部抗争に巻き込まれ、ある決断を迫られることに。乾いた暴力とナンセンスな笑いに満ちたオフビートドラマ。
(映画批評家、京都芸術大学教授)
来場予定
黒沢 清
1955年、兵庫県生まれ。立教大学在学中に自主制作した『しがらみ学園』が81年の第4回PFFに入選。『CURE』(97)で世界的な注目を集め、『回路』(00)、『トウキョウソナタ』(08)、『岸辺の旅』(14)でカンヌ映画祭にて3度受賞。その他の作品に『Seventh Code』(13)、『ダゲレオタイプの女』(16)、『旅のおわり世界のはじまり』(18)などがある。2020年、第77回ヴェネツィア映画祭にて『スパイの妻〈劇場版〉』で銀獅子賞を受賞し、日本人監督としては17年ぶりの快挙を達成した。
【招待作品部門】
ピーター・バラカン
音楽のある人生
- 11月14日(木)18:15~
『TWO TRAINS RUNNIN'』
*日本最終上映
2016年/アメリカ/カラー/80分
監督: サム・ポラード
編集: ダワ・ワイスナント
プロデューサー: ベンジャミン・ヘディン
出演:ゲイリー・クラーク・ジュニア、ルシンダ・ウィリアムス、コモン
探偵ごっこ+考古学の宝探し = 極上のブルーズ
今からちょうど60年前の1964年、世界がビートルマニアに燃え上がっている中、アメリカの東海岸と西海岸の大学生が、お互いの存在を知らずにミシシッピー州の極めて近い場所へ出かけようとしていました。目的は1930年代に数少ないレコードを残して消えてしまったブルーズ・シンガー、サン・ハウスとスキップ・ジェイムズの消息をたどることでした。
時期は公民権運動の最中、北部の大学生活動家が南部のアフリカン・アメリカンの投票権支援のために訪れていたミシシッピー州で殺害される有名な事件が奇しくも同じところで起きました。映画『ミシシッピー・バーニング』の題材となったこの事件も、サン・ハウスとスキップ・ジェイムズの再発見も歴史に残る出来事でした。その流れを分かりやすく確認できるこのドキュメンタリーは必見です。
(ブロードキャスター)
サム・ポラード
アメリカの映画監督、編集者、プロデューサー。40年以上のキャリアを持ち、スパイク・リー監督の『4 Little Girls』(98)でアカデミー編集賞ノミネート、『By the People: The Election of Barack Obama』(10)でエミー賞編集賞など受賞歴多数。監督作に『Mr. Soul!』(18)、『MLK/FBI』(20)など。2020年、国際ドキュメンタリー協会功労賞を受賞。
【招待作品部門】
俳優・
中村靖日さんを偲んで
中村 靖日
1972.11.15-2024.7.10
大阪府出身。武蔵野美術大学在学中から自主映画制作にスタッフ、キャストとして参加し、佐藤信介監督の『寮内厳粛』が1994年PFFグランプリを受賞、劇場公開されたことでデビューを果たす。大学院卒業後に俳優業を本格化させ、『ざわざわ下北沢』(2000/市川準監督)、『パルコ・フィクション』(02/鈴木卓爾・矢口史靖共同監督)、『ジョゼと虎と魚たち』(03/犬童一心監督)などに出演。2005年にカンヌ映画祭で4賞を受賞した内田けんじ監督の第14回PFFスカラシップ作品『運命じゃない人』に主演し、注目を浴びる。連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」「ごちそうさん」など話題のテレビドラマへの出演も多く、幅広いジャンルで活躍する名脇役として知られた。
- 11月15日(金)16:00~
- 11月15日(金)18:15~
『寮内厳粛』*デジタル上映
*PFFアワード1994グランプリ
1994年/白黒/18分/16mm
監督・製作・脚本・撮影:佐藤信介
撮影:中村靖日
出演:石黒紀之、川野宏毅、宮本牧子
寮の午後は今日も今日とて平和だ
予備校の学生寮で、石黒は牢主のような篠原から特別な薬で成績が急上昇した橘の噂を聞く。はたして橘の部屋には薬のビンがあり...。プレッシャーに飽きた浪人生たちの日常を、名随筆に通ずる軽妙なタッチで切り取った逸品。
『月島狂奏』*デジタル上映
1994年/カラー/36分/16mm
監督・脚本・編集:佐藤信介
製作:鎌田優子
撮影:河津太郎
録音:中村靖日
脚本協力:鎌田優子、太田実
出演:千葉祐子、服部良次、長谷川慎治、伊藤聖子、中村靖日
父が癌に!? でも、ちぐはぐな家族たち
隅田川花火大会の日、父が入院した。なのに母は叔父といい雰囲気で、娘は恋人との将来に夢中。父名義の土地まで俎上に載せ始め、息子は怒りを爆発させる。家族の小波乱を一昼夜の時の流れとともに軽快に描く、佐藤監督の手腕が光る。
『正門前行』*デジタル上映
1997年/カラー/66分/16mm
監督・脚本・編集:佐藤信介
プロデューサー:鎌田優子
撮影:河津太郎
音楽:THE KING BISCUITS
録音:太田 実
出演:内野勝就、伊藤聖子、川野弘毅、坂野友香、中村靖日
金のブレスレットの行方を追ったら...
卒業制作のシナリオに行き詰まり、カネもない美大生。学内で起きた盗難騒ぎをネタにしようとするが、犯人と思しきモテ男は意外にも好人物だった。あれよあれよという間に主人公が騒動の終着点となる展開が楽しいコメディ。
【招待作品部門】
第28回
PFFスカラシップ作品
- 11月16日(土)14:00~
『道行き』*関西初上映
2024年/白黒/未定
脚本・監督・編集:中尾広道 / 撮影:俵 謙太 / 照明:福田裕佐 / 録音:松野 泉 / 美術:塩川節子
出演:渡辺大知、桐竹勘十郎、細馬宏通、田村塁希、大塚まさじ
古い町に流れる時間がまだ見ぬ景色を連れてくる
奈良県御所市に代々暮らす梅本が所有していた古民家を購入した駒井は、大阪から移住し改修工事を進めている。その様子を見に来る梅本が語る昔の町や家に流れてきた時間の話が、駒井に大切な風景を思い出させる。そしてふたりの中で、旅の景色はゆっくりと広がっていく。
中尾 広道
1979年生まれ、大阪市住吉区出身。2013年に友人の映画撮影を手伝ったことがきっかけで、自身でも映画制作を始める。2015年『船』ぴあフィルムフェスティバル・PFFアワード入選。2017年『風船』PFFアワード入選、オーバーハウゼン国際短編映画祭(ドイツ)出品。2019年『おばけ』PFFアワード グランプリ受賞、フィルマドリッド(スペイン)最優秀賞受賞、全州国際映画祭(韓国)出品など。2022年に奈良県御所市に移り住み、暮らしの中で見えてくる映画を探るように制作をしている。
【招待作品部門】
90年代傑作自主映画
- 11月13日(水)18:45~
『灼熱のドッジボール』
1992年グランプリ/カラー/15分/16mm
監督・制作・脚本:古厩智之
撮影:青柳省吾
録音:今村 豊
出演:清水優雅子、松島 創、仲野麻貴
永遠に輝く、青春恋愛映画の金字塔
夏の日の放課後。あの娘は今夜、東京に発つ。列車まで40分、最後のドッジボールが始まる...。見事な編集とカメラワークで、高校生の淡く切ない別れのカウントダウンをまっすぐ描き切った、1992年PFFグランプリ受賞作。
『走るぜ』
1994年招待作品/カラー/29分/16mm
監督:古厩智之
撮影:泉 直希
録音:渡辺暁雄
出演:波多雅子、直井徳弘
絡まる視線、止まらない疾走感!
「かばん盗られた!」 女子高生と仲間が犯人を追いかける。山へ、海へ、とにかく走る。いつしか逃げる側、追う側の立場を忘れ、ただ走ることに高揚していく。抜群のロケーションと異次元の撮影に圧倒される、躍動の29分!
古厩 智之
1968年、長野県生まれ。『灼熱のドッジボール』で92年PFFグランプリに輝き、第8回PFFスカラシップ作品『この窓は君のもの』(95)でデビュー。主な監督作に『まぶだち』(01)、『ロボコン』(03)、『のぼる小寺さん』(20)、『PLAY!~勝つとか負けるとかは、 どーでもよくて~』(24)など。
【招待作品部門】
高校生企画
かつて「自主映画」といえば8ミリフィルム。20世紀は8ミリが映画の夢への第一歩を刻むパートナーでした。そして、デジタル時代のいま、なんと京都に高校生を対象とした8ミリ体験ワークショップが生まれたとのニュースが!
本プログラムでは、このワークショップのご紹介と、小田香監督が近年試みた8ミリ作品の上映、そして、大阪での「Visualism 手塚眞アート映画集」公開にあわせて手塚監督が高校時代につくった有名な8ミリ作品を上映することで「8ミリ自主映画」の魅力に迫ります。
協力:IMAGICAエンタテインメントメディアサービス、コダックジャパン
- 11月9日(土)12:00~
『HIGH-SCHOOL-TERROR』
- 1981年PFF入選/カラー/6分
- 監督:手塚 眞
放課後の教室に残る女子高生2人、やがて夜になると...。手塚監督が高校卒業目前に撮った本作は、すこぶる怖い8ミリ作品として全国で自主上映された。
『UNK』
- 1979年PFF入選/カラー/15分
- 監督:手塚 眞
空飛ぶ円盤にさらわれた少女は宇宙人都市へ。出演以外のすべてを、高校2年生の手塚監督がひとりで担当、8ミリ映画の可能性に挑んだ意欲作。
『カラオケ喫茶ボサ』
- 2022年/カラー/13分
- 監督:小田 香
年配のカラオケ好きが集う、大阪郊外の「ボサ」。コロ ナウイルスの感染拡大、ロシアのウクライナ侵攻が始 まった2022年、未来を切望する人々の記憶。
『Lighthouse』
- 2024年/カラー/13分
- 監督:小田 香
8ミリ短編映画集『クロベニグンジョウシロレモン』の 1編。河から海に出ていく水路から撮影された、幻想的な大阪の灯り。ピアノのリズムが印象的。
手塚 眞(ヴィジュアリスト)
来場予定
「映画をつくってみたいけど、何をどうすればいいか分からない」。そんな想いを抱く高校生のために今夏実施された創作ワークショップ。講師を務めた小田香監督に北嵯峨高校3年・足立百々花さんとの実践の様子をお聞きしながら、近年のPFFアワードに高校生で入選した作品を上映、監督たちにも制作の日々を語ってもらいます。
- 11月9日(土)14:45~
『流れる』
*PFFアワード2014入選
2014年/13分/カラー
監督・脚本:橋本将英
企画:濱田 壮/撮影・編集・録音:松永 侑/撮影協力:橋本真治
出演:樽見 啓
16歳の高校生監督が描く、少年と石の不思議な関係
すぐそばを川が流れる公園で暮らす少年。彼はある時、傍らに置かれた小石の存在に気づく。小石と共に、公園と川との間の狭い空間を転々と行き来する少年。しかし、ある時小石は忽然と消えてしまう。一切のセリフを排し、たったひとりの登場人物と彼の所持する石との不思議な関係を描く。
橋本将英
1998年 福岡県出身。久留米大学附設高等学校在学中 高校1年の夏に映画好き何人かと一緒に学校で映画同好会をつくって、映画を撮り始めました。今回が2作目。
『アスタースクールデイズ』
*PFFアワード2020観客賞
2020年/カラー/38分
監督・脚本・撮影・編集:稲田百音
出演:杉山 輝、稲田美柚、竹内史生、中村 空、石河 起
現役高校生による、悩みも喜びもリアルな学園群像劇!
地味な転校生と遠足係になった4人。花と花言葉を贈ってくる彼を最初は気味悪がっていた生徒たちだが、彼の言葉に後押しされて、自分に正直に向き合うように...。個性あふれる生徒たちが魅力的な、心温まる青春と友情!
稲田百音
2001年生まれ、東京都出身。小中学生の頃から趣味でアプリを使った動画編集や撮影をしていた。高校で映画制作団体を立ち上げ、『君は真夏のベガだった』(18年)を監督。高校在学中に映画をもう一本つくりたいと思い、本作を完成させた。
『苺のジャムとマーガリン』
*PFFアワード2021入選
2021年/カラー/10分
監督・脚本・撮影・編集:宮永咲弥花
出演:清水陽香、竹本朝信、三代朋也、宮永咲弥花
コッペパンさえ特別。10代の豊かな感受性が溢れだす!
好きな人の味は、苺のジャムとマーガリン。日々喜びや苦悩を感じる多感な時期に、高校生たちはいかに自らを表現するのだろうか?写真、絵、小説、演劇。様々な手法で現在の感情や感覚と向き合う少年少女を描く。
宮永咲弥花
2002年生まれ、埼玉県出身。好きな映画やアニメに携わることに憧れ、埼玉県立芸術総合高等学校に入学、映像制作を始める。
高橋伊吹(監督)
来場予定
1978年『スター・ウォーズ』公開に沸く夏にSF映画制作を決意した高校生たち。8ミリ映画の制作プロセスをつぶさに紹介しながら、胸躍る青春映画を生み出したのは、自身も高校時代に映画に没頭した小中和哉監督。スピルバーグプロデュース作品のタイトルにもなった「Super8」はアメリカで主流のコダック社製8ミリフィルムで、日本では富士フイルムの「Single8」が圧倒的だったゆえの、この映画タイトルです。
高校の夏休み
- 11月12日(火)15:30~
【招待作品部門】
台湾の風が京都に吹く
- 11月16日(土)11:30~
『逃亡者狂騒曲』
- 原題:給逃亡者的恰恰
- 英題:A Cha-Cha for the Fugitive
- *関西プレミア上映
- *デジタルリマスター版
- 1997年/台湾/カラー/83分
- 監督:ワン・チャイシアン(王 財祥)
- 出演:
- チェン・ホンレン(陳 訇任)
- ルー・シンユー(鹿 心雨)
- チェン・ジェイー(陳 介一)
- ホー・ジョンシアン(何 宗憲)
NYでの成功を夢見る台北のダンサーは殺人を目撃したことで犯人から追われる身に。走るカメラ、燃える炎、ナイトクラブの若者たち、美しい廃墟...。あまりの先鋭さに公開当時は数日で打ち切られたが、2023年に再公開されると映画ファンは大熱狂!時を超越する“伝説の映画”を目撃せよ。