第44回ぴあフィルムフェスティバル in 京都
PFFとは?
ぴあフィルムフェスティバル(PFF)は、"映画の新しい才能の発見と育成"をテーマにした映画祭
PFFは、"映画の新しい才能の発見と育成"をテーマに、当時、まだ観る機会の少なかったインディペンデント映画の面白さを広く伝えるため、1977年にスタートした映画祭です。
メインプログラムは、第1回より続く世界でも珍しい自主映画のコンペティション「PFFアワード」。入選者の中からは、後にプロの映画監督として活躍する人たちが160名を越え、若く新しい才能が集う場所として、広く認知されるようになりました。
コンペティション部門と同時に、国内外の多彩な映画を招待上映しています。 フランソワ・トリュフォー、ルイス・ブニュエル、侯孝賢、マキノ雅弘、ミヒャエル・ハネケ、テオ・アンゲロプロス、ロバート・アルトマン、ダグラス・サーク、クリント・イーストウッド、大島渚、若松孝二、羽仁進、サミュエル・フラー、ロバート・アルドリッチ、ナワポン・タムロンラタナリットといった監督の特集企画を組むなど、"映画祭ならでは"の企画を続けています。
2022
PROGRAM
5つの企画、合計33作品上映、
16人がゲスト来場の8日間!
日 程 | 2022年11月19日(土)〜27日(日) *開場時間は上映時間の15分前です。 |
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会 場 | 京都文化博物館 |
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料 金 | *学生・障がい者・友の会の方は、入場時に証明できるものをご提示ください。 *日時指定・整理番号付き自由席券です。 |
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一般 | 学生・障がい者・友の会 |
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1,300円 | 800円 |
チケット購入方法 |
10月22日(土)朝10時より ※会場でのチケット販売・発券(当日券)はありません。 ※事前にインターネット購入か、セブン-イレブン店内のマルチコピー機で購入後、発券し、紙のチケットをご持参の上でご来場ください。
①インターネット購入
②セブン-イレブン店内のマルチコピー機で購入 ※各回上映開始時間まで販売します。 |
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会場案内 |
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ご入館にあたってのお願い
マスク着用のない方の入館をお断りいたします。
・発熱や咳、くしゃみ、鼻水などの風邪の症状がある方。 |
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- 11月19日(土)12:00~
『ポラン』
監督:中村洸太
(23歳/立教大学 社会学部)
ゲスト:中村洸太監督
2022年/カラー/74分
監督・撮影・編集:中村洸太
音楽:山﨑裕太
出演:石田恭介、石田智世子、南 由紀
誰かの大切な居場所。ある古本屋の話。
宝箱のような古本屋が、コロナ下で店を閉じた。店主は閉店の日まで「お客さんに探す楽しみ、出会う喜びを」と、丁寧に本を並べる。監督自身が、幼い頃から親しんできた書店の最後の日々を、温かな眼差しで記録したドキュメンタリー。
『the Memory Lane』
監督:宇治田峻
(27歳/フリーター)
★審査員特別賞
ゲスト:宇治田峻監督
2022年/カラー/25分
監督・脚本・編集:宇治田 峻
イラストレーション:IInuit/視覚効果:青井泰輔
音楽:Saqaafat-e Saqaafat
出演:先間征哉、宇治田 優、宇治田 峻、清水啓吾、小島裕輝
映像も街も廃校舎も。
世界は大きな遊び場だ。
コロナ禍で人知れず閉鎖が決まった大学キャンパス。かつてそこを遊び場としたヤツらがいた。スケボーの車輪は移ろいゆく季節と、去りゆく時間を巻き込みながら回り続ける。これは彼らの「遊び」であり、消えゆく場所への「弔い」だ。
- 11月20日(日)11:00~
『水槽』
監督:中里有希
(20歳/東北芸術工科大学 デザイン工学部映像学科)
★エンタテインメント賞(ホリプロ賞)
2022年/カラー/51分
監督・脚本・編集:中里有希
撮影:永山愛美/制作:溝江楓花
録音:渡辺咲樹/制作・録音:井崎 愛
出演:木川田栞南、北田俊輔、鈴木由美子、大崎 章、石山千晶
雪景に煌めく ガール・ミーツ・ボーイ
放課後、図書室で見かけた男子生徒に心ひかれた主人公は、衝動的に彼を追いかける。彼女は彼を救おうと、雪が舞う世界を歩み、彷徨う。彼女の一挙一動とほとばしる情動をカメラが掴むとき、鮮烈な詩情が立ち現れる。
『暮れる』
監督:竹田優哉
(25歳/神戸大学大学院 国際文化学研究科)
ゲスト:竹田優哉監督
2022年/カラー/52分
監督・脚本・編集:竹田優哉
撮影・機材協力・編集協力:李 小庭/照明:眞木健斗
録音・整音:田中俊充/助監督:橋川 幹
出演:木下皓一朗、柴田惇朗、服部昭美、たけひこ
ただ「在る」ことの 豊かさを映す珠玉の52分
中川悠二、22歳、ニート。祖母と愛犬との静かな暮らし。月に一度襲われる原因不明の腹痛。将来への漠とした不安。それでも日は暮れて夜が明ける。結果を追い求めず目的を手放したときに気づく。世界はこんなにも豊かなのだと。
- 11月20日(日)17:30~
『アクト』
監督:田中 夢
(38歳/俳優)
ゲスト:田中夢監督
2022年/カラー/78分
監督・出演・撮影・編集:田中 夢
出演・撮影:山科圭太/出演・撮影:吉澤慎吾
出演・撮影:川部良太/出演・撮影:森田麻美
出演:川部ちがや、田中吐夢、南波典子、稲毛礼子、松田正隆
私はどう生きる? 切実なセルフ·ドキュメンタリー
母として子供を育て、俳優として舞台に立ち、学生として大学に通う。そんな生き方に疑問を持ち、忙しい中で自分と家族を記録し始めた。カメラの前で感情をあらわにする"私"と、冷静に撮影する"私"のバランスが面白い!
『幽霊がいる家』
監督:南 香好
(31歳/フリーター)
★審査員特別賞
ゲスト:南香好監督
2022年/カラー/12分 監督・脚本・編集:南 香好 撮影・照明:中瀬 慧/録音:小濱 匠 助監督:小林徳之/制作:松永祐樹 出演:鈴木睦海、金岡秀樹
「幽霊」と「映画」の驚くべき邂逅
とある家で男と女が奥ゆかしい会話をしている。映画撮影の現場らしいが、彼らの科白が重ねられるたびに、嘘と本当はゆらぎ溶け合っていく。映画に映るすべては幽霊で、すべては真であると謳う、優しくも野心的な作品。
- 11月24日(木)18:00~
『石川君、行け!』
監督:高階 匠
(32歳/映像制作会社勤務)
ゲスト:高階匠監督
2022年/カラー/80分
制作・監督・脚本・撮影・編集:高階 匠
制作・録音・美術:田幸 翔
音楽:澤田栄一/音楽協力:中村太紀/歌:ことりゆき
出演:石川大輝、宮路乃々子、三浦泰隆、関 直軌、宮田宮太郎
変なテンポが癖になる! 正真正銘のエンタメ作品
かつて学生監督として名を馳せたサラリーマンの石川。ある日、地方の町のPR映画を撮ってほしいという男が現れ、しぶしぶ依頼を引き受けるが...。溢れる映画への情熱と、予測不能な展開、最後は感動。こんな映画、誰もつくれない!
『バンド』
監督:河村 陸
(24歳/フリーランス)
2022年/カラー/28分
監督・脚本・編集:河村 陸
助監督:木田龍馬/撮影:白田悠太、中村健佑
録音:内藤 悟
出演:石倉宙樹、小池大徳、ねこじま、大平智之、関 寛之
想像した未来を捨てて向かう、 青春の終わり
「人を殴ってみたいと思ってさ」大学生の石田はボクシングを始めた。元々組んでいたバンドの解散を巡って、バンドメンバーで幼馴染の小峰と喧嘩をしてしまう。不器用な2人が最後にとった選択の、悲哀が胸を打つ。
- 11月26日(土)11:00~
『スケアリーフレンド』
監督:峰尾 宝・髙橋直広
(23歳/会社員・23歳/無職)
★準グランプリ ★観客賞
ゲスト:峰尾宝監督・髙橋直広監督
2022年/カラー/76分
監督・脚本・編集・音楽・撮影・美術:峰尾 宝
監督・脚本・編集・音楽・美術:髙橋直広/撮影:峰尾 和
出演:峰尾 桜、髙橋直広、峰尾 宝、峰尾 和
「つくる」ことのエネルギーに 満ち溢れた力作
自作のぬいぐるみが友達の孤独な少女・ぬいこ。街で恐れられる殺人鬼・ヤバチャリ。彼らが織りなす「友達」をめぐる物語。針一本、布一枚、カメラ一台から生まれる世界に驚愕必至!観たら誰もが「つくりたい」衝動に駆られるはず。
『Lock Up and Down』
監督:Minami
(27歳/東京大学大学院 総合文化研究科)
★審査員特別賞
2022年/カラー/34分 監督・製作・撮影・編集・字幕:Minami 音楽・音響・製作・編集・字幕:Derek Bui タイトルデザイン:飯塚琴美 出演:Minami、Derek Bui
回復へ向かう眼差しの アンビエント映画
ロックダウン下のハノイ。バルコニーから街を見下ろす日々の記録を超え、眼差しは夢想を語り始め回復の記録として綴られていく。ただじっと観察する事で自由への渇望は追体験となって世界を美しくするに違いない。
- 11月26日(土)17:30~
『瀉血』
監督:金子優太
(20歳/青山学院大学 理工学部物理学科)
★映画ファン賞(ぴあニスト賞)
ゲスト:金子優太監督
2022年/白黒/86分
監督・脚本・編集:金子優太
撮影:正木智也/録音:江幡 悠
出演:金子優太、佐竹遙人、翠野 桃、吉田共朗、石神リョウ
少年を苦しめるのは 家族の“血”か。衝撃の復讐劇!
兄の暴力に耐える高校生の悠晟は、自分の"血"を嫌悪している。塾で仲良くなった男子生徒の言動をマネし始めて......。地獄のような家と、主人公の狂気をモノクロで描く!主演も務めた監督の半自伝的映画。
『MAHOROBA』
監督:鈴木竜也
(27歳/飲食店勤務)
★審査員特別賞
ゲスト:鈴木竜也監督
2022年/カラー/14分 監督・原案・映像・編集・音楽・制作:鈴木竜也 出演:及川耕平、工藤海里
苦しい時代、想像力と創造力で辿り着く理想郷
2020年。ブラック企業に勤める"僕"は、東京から脱出する。次々と襲いかかる不幸の先に、彼が見たものとは...。世の中への不信感を、躍動感あふれる自由な表現で打破しようとする、魂を揺さぶる唯一無二のアニメーション。
- 11月27日(日)11:00~
『ふちしすこ』
監督:亀井史興
(40歳/フリーター)
ゲスト:亀井史興監督
2022年/カラー/69分 監督・脚本:亀井史興 撮影・照明:深谷祐次 録音:新井希望/編集:小林 望 出演:亀井史興、礒村 夬、岡部成司
東京ひとり暮らし。思い出す家族のこと。
お兄が昔作った"ふちしすこ"を思い出し、久しぶりに実家に電話をする亀ちゃん。いつもの友人に、家族の昔話ばかりする亀ちゃんが、くすっと笑えてちょっと切ない。さりげないのに面白い、センスに溢れた意欲作!
『最も無害で、あまりにも攻撃的』
監督:中田江玲
(23歳/慶應義塾 大学環境情報学部)
2022年/カラー/40分 監督・脚本・撮影・編集:中田江玲 脚本:川端真央/衣装・メイク:牧野 渚 音楽:野崎無害、masunoji 出演:日下玉巳、嶋村友美、明澄、田中栄吾、後藤ユウミ
瑞々しく映した マイノリティの抵抗の物語
性自認に違和を感じている高校生の夏帆。家族と滞在する別荘地で、ユニークな女の子に恋をする。一方で母は、父の浮気が原因で精神を病み......。「わけわかんないこと」ばかりの世界に抵抗しようとする主人公が力強い!
- 11月27日(日)14:30~
『J005311』
監督:河野宏紀
(26歳/フリーター)
★グランプリ
ゲスト:河野宏紀監督
2022年/カラー/93分
監督・脚本・編集・製作:河野宏紀
撮影:さのひかる/録音:榊 祐人
製作:野村一瑛
出演:野村一瑛、河野宏紀
正反対の男二人の 静かなる衝突が生む奇跡!
生きることに絶望したサラリーマン・神崎は、同じく人生を諦めている青年・山本のひったくり現場を目撃する。神崎は高額報酬で、山本にある場所への運転を依頼し...。二人の重苦しくも奇妙な旅路の行きつく先とは!?
『彼は誰時(かわたれどき)』
監督:谷本桃子
(21歳/名古屋学芸大学 メディア造形学部映像メディア学科)
ゲスト:谷本桃子監督
2022年/カラー/15分
監督・編集・撮影:谷本桃子
一部撮影:谷本久世/指導:齋藤正和
出演:谷本元德、谷本久世、谷本元太郎、谷本桃子
母のカメラと娘の編集が、亡き父との関係を捉え直す
境内を歩く父と娘。二人の像が重なる。カメラを持つ母の息遣いも重なる。石段の前で立ち止まると、あの日一緒に見れなかった景色が広がる。振り返る父は、家族が会いに来てくれて嬉しそうだ。しばらくお墓はいらないのかもしれない。
第26回PFFスカラシップ作品
『すべての夜を思いだす』
*関西初上映
2022年/カラー/116分予定
監督・脚本:清原 惟
出演:兵藤公美、大場みなみ、見上 愛
世代が違う女性たちの一日の断片が響きあう
多摩ニュータウンですれ違う三人の女性たち。誰かにとって大切な記憶が、誰かの一日と呼応する。街に積み重なる時間の痕跡に触れ、小さな変化が起きていく。そんな、春のやわらかな日差しに包まれた、ある一日の物語。
PFFアワード2017 グランプリ
『わたしたちの家』
2017年/カラー/80分
監督:清原 惟
出演:河西和香、安野由記子、大沢まりを、藤原芽生、菊沢将憲
第68回ベルリン映画祭フォーラム部門出品
この家には二つの世界がある。母と娘の暮らし、そして女二人の暮らし。それぞれの世界が交錯し、徐々に混乱が生まれてゆく。それらが繋がったとき、一体何が起こるのだろうか。
『デカメロン』
原題:Il Decameron
1971年/イタリア/カラー/112分
14世紀イタリアの偉大な作家ジョヴァンニ・ボッカッチョが生んだ"百物語"『デカメロン』から8話を、奔放な解釈で映画化。コミカルで愛に溢れ1971年ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞。本作から「生の三部作」が始まった。
『カンタベリー物語』
原題:I racconti di Canterbury
1972年/イタリア/カラー/111分
陽気な「生の三部作」第2弾。14世紀イギリス詩作の父、ジェフリー・チョーサーの「カンタベリー物語」を長期イギリスロケで実現した、カンタベリーを目指す巡礼たちの艶笑体験談オムニバス。1972年ベルリン国際映画祭金熊賞受賞。
『アラビアンナイト』
原題:Il fiore delle mille e una notte
1974年/イタリア/カラー/131分
「生の三部作」第3弾。「千夜一夜物語」をベースとしたカップルの時空を超える愛の物語。舞台とした北イエメン・シバームの旧城壁都市とエンニオ・モリコーネの音楽が夢の世界を紡ぐ。1974年カンヌ映画祭審査員特別賞受賞。
『大きな鳥と小さな鳥』
原題:Uccellacci e uccellini
1966年/イタリア/白黒/86分
放浪する無知な親子(父を喜劇王トト、息子をニネット・ダヴォリ)に言葉を話す不思議なカラスが同行する。やがて知的なカラスにうんざりした親子は...。「生と死」の問題を寓話的な物語形式で描きパゾリーニの転換点となった貴重作。
『アポロンの地獄』
原題:Edipo Re
1967年/イタリア/カラー/104分
ソフォクレスのギリシャ悲劇「オイディプス王」をもとに、強烈な母への愛情と父への憎悪=エディプス・コンプレックスを描く自伝的作品。初カラー作品でもあり大女優シルヴァーナ・マンガノが輝く。自由に時代を超える美術や音楽も出色。
『豚小屋』
原題:Porcile
1969年/イタリア/カラー/99分
中世の戦闘でのカニバリズムと現代のブルジョワ社会の獣姦、2つの物語を交互に進行させるユニークな構成の寓話。ピエール・クレマンティ、ジャン・ピエール・レオ、アンヌ・ヴィアゼムスキーなど、プロの俳優がメインとなるのも新しい試み。
『奇跡の丘』
原題:Il Vangelo secondo Matteo
1964年/イタリア/白黒/137分
マタイ伝を忠実に映画化。「無神論者でありながら神の子の物語を描く、という矛盾の中から、この映画のスタイルが必然的に生まれた」と自身が語る革命的イエス伝。多数の賞を獲得し一躍名声が高まる。この作品でニネット・タヴォリと出会う。
『愛の集会』
原題:Comizi d'amore
1964年/イタリア/白黒/93分
イタリア全土を移動しながら、子供から老人まで多彩な背景、年齢の人々にタブーとされた性や恋愛について聞いていく画期的なシネマ・ヴェリテ。それを作家のモラヴィア、精神分析家ムザッティらと分析し「イタリア」を描こうという意欲作!
『マンマ・ローマ』
原題:Mamma Roma
1962年/イタリア/白黒/106分
素人を好んで使うパゾリーニが、本作には国民的女優アンナ・マニャーニを招き、美しく成長した息子を貧しさから抜け出させようと奮闘する元娼婦のマンマ・ローマを熱く強烈に演じさせる。実話からヒントを得たという息子の運命がかなしい。
『ロゴパグ』
原題:Ro.Go.Pa.G.
1963年/イタリア、フランス/白黒/122分
「冷戦時代の世界の終末の始まり」をテーマにロッセリーニ、ゴダール、パゾリーニ、グレゴレッティが参加。パゾリーニの『リコッタ』は、主演の映画監督役にオーソン・ウェルズを迎えるも「キリスト教を冒涜している」と物議をかもした。
『アッカトーネ』
原題:Accattone
1961年/イタリア/白黒/117分
ヒモを生業とする青年が純真な少女と恋に落ち、生き方を変えようとするが...。戦後の復興を謳われながら尚、過酷なスラムの暮らしを描き、衝撃と論争を巻き起こしたデビュー作。詩才が炸裂する傑作となった。アッカトーネは伊語で「乞食」。
『私立探偵濱マイク 名前のない森』
ゲスト:仙頭武則氏(トーク有!)
2002年/日本/カラー/71分(映画版 ロングバージョン)
出演:永瀬正敏、鈴木京香、大塚寧々
ベルリンで上映された映画版ロングバージョン
ある富豪から、自分探しセミナーに行った娘を連れ戻してくれと依頼を受けたマイクは、山梨の山荘へと赴く。そこには「先生」と呼ばれる女性と、互いを番号で呼び合う若者たちがいた。2002年ベルリン国際映画祭フォーラム部門出品。
『路地へ 中上健次の残したフィルム』
2001年/64分/35mm上映
『赤ずきん』
2008年/35分/35mm上映
ゲスト:田村尚子氏(トーク有!)
先達へのオマージュあふれる珠玉作たち
『アタラント号』(34年/J.ヴィゴ)のようにセーヌ川で舟を撮影してみるのも悪くない、と青山監督がパリ郊外のジュヌヴィリエで撮影した短編&作家・中上健次が描いた故郷の路地の風 景を訪ねるドキュメンタリー。異色の二本立て上映を実現。
『ザ・ビッグ・ビート: ファッツ・ドミノとロックンロールの誕生』
*関西初上映
THE BIG BEAT: Fats Domino and The Birth of Rock 'n' Roll
2016年/アメリカ/カラー/90分
監督:ジョー・ローロ
ゲスト:ピーター・バラカン氏(トーク有!)
エルヴィスもロックンロールの王様と讃えたファッツ・ドミノ
1956年にエルヴィス・プレスリーの人気で世界的に認識されたロックンロールは、実はその数年前からすでに形になりつつありました。ニュー・オーリンズでその原形 を作ったといえるファッツ・ドミノの功績をとらえ、丁寧に作られたこのドキュメンタリーは、関係者の貴重なインタヴュー満載で、音楽ファン必見です。(ピーター・バラカン氏)