第44回ぴあフィルムフェスティバル in 京都 プレイベント情報

第44回ぴあフィルムフェスティバル in 京都 プレイベント
「青山真治監督特集」 ×
「パゾリーニ特集」 を
大いに語る!!

ゲスト:樋口泰人(boid代表)×
北小路隆志(映画批評家)

第44回PFFin京都プレイベントポスター

「第44回ぴあフィルムフェスティバル in 京都」 プレイベントを丸善京都店さんで開催します!
今年3月に急逝した青山真治監督の最後の「日記」となった「宝ヶ池の沈まぬ亀2」を刊行し、青山監督と交流のあったboid代表の樋口泰人氏と、京都芸術大学・教授であり、同大学で青山監督とは同僚でもあった、北小路隆志氏をお迎えします。両氏とも、映画批評家としての活動も長く、生誕100年を迎えたイタリアの名匠、ピエロ・パオロ・パゾリーニ監督の特集上映とともに、縦横無尽に語っていただきます。

同時期にブックフェア(10/21〜11/27)も展開。ブックフェアでご紹介しきれなかった本のリストは「青山真治の本棚」ブックリスト(丸善にて配布中)でご覧いただけます。プレイベントは参加費無料です。ぜひご来場ください!

日 程

2022年11月12日(土)
18:00開演

会 場

丸善・京都店 地下2階 特設会場
先着30名!(要整理券・参加費無料)


(京都市中京区河原町通三条下ル山崎町251
 京都BAL 地下2階)

阪急 河原町駅 徒歩7分
京阪 三条駅 徒歩8分
地下鉄東西線 京都市役所前駅 徒歩9分

ゲスト

樋口泰人
(ひぐち・やすひと)

boid代表

1957年山梨県生まれ。『カイエ・デュ・シネマ・ジャポン』の編集委員をへて、ビデオ、単行本、CDなどを製作・発売するレーベル「boid」を98年に設立。04年から、吉祥寺バウスシアターにて、音楽用音響システムを使用しての爆音上映シリーズを企画・上映。2020年、より小さな動きと声を伝える新レーベル「Voice Of Ghost」を立ち上げた。著書に『映画は爆音でささやく』(boid)、『映画とロックンロールにおいてアメリカと合衆国はいかに闘ったか』(青土社)。

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ミュージシャンであり小説家であり映画批評家でもあり映画監督であった青山真治は何よりもまず想像を絶する勉強家であった。それは人間レベルの域を遥かに超えた、熱量と運動量のゼロ地帯で発生する爽やかで朗らかで清々しい酩酊と共にあるようなものだった。果てしない量の書物やレコードやCDや映画を自身の中に取り込もうとするのではなく、それらと共に2度と戻れぬかもしれない旅に当たり前のようにふらっと出かけるし面倒になったら戻ってくるしまあ適当。まるでそれらの書物や音楽や映画が青山真治という作品を作り上げるように生まれ消えていくようだとそんな夢想が湧き起こる。そうやってわれわれがこの世を去った後も、「青山真治」は生まれ続ける。そんな未知の青山真治が選んだセレクションがここにあると思えばわれわれのこの足取りもどこかふらついて不確かなものとなり始め、ただひたすらその曖昧な現在の頼りない感触だけを確かなものとして新たな今を構成し始め、そしてエルヴィスのつま先立ちのような人生の輝きと栄光がわれわれを包み始めたりしないだろうか。

webサイト
 

北小路隆志
(きたこうじ・たかし)

映画批評家/京都芸術大学教授

新聞、雑誌、劇場パンフレットなどで映画批評を中心に執筆。著書に「王家的恋愛」(INFASパブリケーションズ)、共著に「エドワード・ヤン 再見/再考」、「アピチャッポン・ウィーラセクタン 光と記憶のアーティスト」(フィルムアート社)、「ジャン=リュック・ゴダール(フィルムメーカー21)」(宮帯出版社)、「ペドロ・コスタ 遠い部屋からの声」(せんだいメディアテーク)などがある。

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映画はそもそも「言語」なのか? もしも「言語」であるとして、それはいかなる言語なのか? 戦後イタリア文学から映画への越境者にして、それらの「栄光」をあえて汚辱塗れにした男の仕事から、 いままさに何が見出されるべきか、あらためて問い直してみたい。

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